僕らのLifeを満たすアイテム、神聖かまってちゃんがかき鳴らす音楽に乗って。
「おい全国のバンドマン」
テレビの画面の中、の子は語りだした。
あの日の夜、深夜の音楽番組に出演した神聖かまってちゃんの姿をテレビの前で目撃した俺は、まるで歴史的な場面に遭遇したかのような気分だった。
もしも「日本のロックの教科書」なる物が出来たならば、あの日の神聖かまってちゃんの音楽番組出演は載せてほしいと勝手に思っている。
あの時からずっと俺の中で「ロックンロールは鳴り止まないっ」のだと思う。
神聖かまってちゃんが鳴らす音楽が好きなのだ。
現代社会の切っ先、最先端の場所でかき鳴らす、無邪気さと狂気がミックスされたあのメロディに、ハートを鷲掴みにされたんだ。
ネット社会の空気感、いつでも誰でも自分の思いを表現出来て、いつでも誰でも誰とでも繋がることの出来るツールがある。少しだけ近未来な情報社会のセンターに立って鳴らしているあの音楽に。
神聖かまってちゃんは過激だ。過激で過剰だ。
何かと「過激さ」の部分ばかりクローズアップされがちだが、楽曲の持つ無邪気でピュアな気持ちが揺蕩うような、繊細なメロディラインがすごく好きだ。
どこか懐かしいようなポップなメロディは、なんとなくゲーム内の音楽を彷彿とさせる。神聖かまってちゃんの音楽は、もしかしたら俺たちが生きてる「先行きの見えない今日」という壮大な冒険RPGのテーマソングなのかもしれない。
今日、仕事帰りにTSUTAYAに寄った。
「竹山ロックンロール」というDVDに神聖かまってちゃんの「の子」が出演するらしく、それを借りた。の子のトークは面白かったし、番組内で演奏した楽曲「芋虫さん」が心に刺さった。正直あまり好きじゃなかった曲だったけれど、今日聴いたら心にグっときた。
神聖かまっちゃんは時代の寵児であり新たなスタイルのロックスターなのだと思う。神聖かまってちゃんが鳴らす音楽さえあれば、退屈な毎日というステージも余裕でクリア出来るんじゃないかな。コントローラー代わりのiPhone、スマホを持つ俺たちそれぞれが現実社会を生き抜く勇者なんだ。
勇者というかデビルチルドレンというか。ドラクエもFFもやったことなくて、実は。
やっぱり小学生の頃に夢中になったゲーム、デビルチルドレンとメダロットが名作だよ、俺の中で。
コミックボンボン、ゲームボーイポケット育ちな俺だから。