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FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

これは俺だけが知るおとぎ話みたいな青春映画。

5月25日の午後。天気は晴れていた。

待ち合わせ場所の近所のTSUTAYA

久しぶりに友達と会った。

高校生の頃からの付き合いで、卒業してからも何度か会って遊んでいたが、ここ最近は会っていなかった。

おそらく一年ぶりの再会だろう。

 

新しい車を買ったんだという友達は上機嫌だった。

白くてカッコいい車だった。

助手席の窓の外、見慣れた町の景色が緩やかに流れていく。近況報告的な話から、くだらない話まで。俺たちのおしゃべりと笑い声が、車内に薄く流れるJポップソングを覆っていった。「自分がこんな23歳になるとはなー、もうちょっと大人になってるかと思ったのに」と俺は言った。大人への階段の途中にある踊り場で友達と再会して話し込んでるイメージだ。

 

カラオケに行った後、夕方から駅前の居酒屋で飲んだ。

同じく高校からの付き合いである友達一人と合流し、さらに懐かしい話で盛り上がる。楽しい夜だった。バーに行ってバナナミルクを飲み、ラーメン屋で中華そばを食べた。お酒を飲んだ後に食べるラーメンの美味しさは格別だ。

友達と別れ、家に帰った。

怪談サークル「とうもろこしの会」のラジオ「僕は怖くない」のPodcastを聴きつつ、眠った。

友達と遊んだあと、家に帰り「たのしかったなぁ」という気持ちを噛み締めつつ、好きなラジオを聴きながら眠る瞬間も格別だ。

 

起きたのは多分翌朝10時頃だったと思う。テレビの中でヒーローたちが悪の組織とバトルを繰り広げている間、俺はずっと眠っていたわけか。

「笑っていいとも増刊号、もう無いんだよなぁ」とポツリと思いつつ、クロワッサンをむしゃむしゃ食べた。

ニュースで東北六魂祭の話題。今回の開催地は俺の地元である「山形」であり、町は賑わっていた。24日、夜勤明けで帰ってきて、のんびりと「やりすぎコージー」のDVDを見ていたら、突然空に轟音が響き渡った。「何だ?」と思いつつ空を見ると、飛行機雲が目に飛び込んできた。調べてみるとどうやら「ブルーインパルス」という機体が飛んだらしい。25日の午前中に家族で六魂祭に行ったのだが、その時に「ブルーインパルス」が飛んでいる光景を見た。カッコよかった。映画「トランスフォーマー」を思い出した。すごいたくさんの人で賑わっていたのが印象的だった。

 

「今日も六魂祭行こうかなぁ」と悩んでいたら、ロックバンド「おとぎ話」がライブをする事を知る。そして六魂祭へ向かった。昨日同様、すごい賑わいだ。

昨日の夜、友達と喋りながら歩いた道を通り過ぎる。

中学生の頃にゲームソフトを買ったゲームショップを通り過ぎる。

高校生の頃、親友と行った楽器屋を通り過ぎる。

昔付き合っていた彼女と行ったミスタードーナッツを通り過ぎる。

 

町には、幾つものエピソードが散らばっている。

もしも俺の人生が映画だとしたら、この町は映画の舞台だ。

 

ライブ会場に着いた。文翔館だ。クラシックなその外見はどことなく「魔法学校」を連想してしまう。高校生の頃、楽器屋に一緒に行った親友と「なんかここ魔法学校みたいだよな、カッコいい」というような会話をした記憶がある。その親友とは中学生の頃からの付き合いであり、別々の高校に通ったものの、放課後や休日に会ってはよく遊んでいた。

そんなノスタルジーな思い出に浸っていると、おとぎ話が登場。

彼らのライブを見るのは初めてだったが、ロマンチックでカッコよくて。最高だった。ギターを弾く牛尾さんがカッコよかったな。

思い起こせば、銀杏BOYZの峯田さんの本『恋と退屈』を読んで「おとぎ話」というロックバンドを知ったんだ。「SAⅬE!」というアルバムが好きだった。

 

文化系トークラジオLifePodcastを聴きながら歩く。

霞城公園は俺の大好きな公園の一つ。たまに散歩に来る。屋台でフランクフルトを買う。フランクフルトを食べてコカ・コーラを飲んだら、「あぁ祭りにきたなぁ」という気持ちをより強く実感した。

コカ・コーラの缶のあの赤い色はカッコいいと思う。

そして俺は家路へと歩き出した。どこか夕方になっていくのを感じながら。

 

見慣れた町、住み慣れた町に観光客がたくさん訪れ、賑わうのを見て、なんだか不思議な気持ちもした。山形市という場所が俺は結構好きだ。

それはやっぱり、思い出の多さ、エピソードの多さなのかもしれない。

山形で過ごし、山形で育ってきた。

幼少の頃に友達と遊んだ公園や神社、自分が青春時代を過ごした学校、その他たくさんの「今まで訪れた場所」この足はいくつもの場所の地を踏み、この目はいくつもの光景を瞳という名のフィルムに焼き付けてきた。まぶたを閉じる。スクリーン。脳内で「思い出」という名の映写機が動き出す。始まる。俺の記憶の中のいくつもの青春

エピソードが上映されていく。それはこの世に一つしか無い青春映画であり、俺しか知らない青春映画だ。

 

中学生の頃、友達と遊んだ帰り道に吹き抜けていった心地良い風。近所の本屋さんに行って「俺、このシロップ16gのCDいつか買うわ」と言ったあの日。しかし買う前に本屋はコンビニになってしまった。もちろん、店内を探したがシロップ16gのCDは無かった。

エピソード。いくつものエピソードのフィルム。宝物みたいなエピソード。

 

東北六魂祭に行った。というエピソードがまた一つ刻まれた、俺の中に。

 

俺の憧れであり多大な影響を受けている、ライターの「碇本学さん」からTwitterでかなり嬉しいツイートを頂けたのは幸せだった。

 

そして俺が思った事は、日々や思いを刻んでいくという事。

誰かに届け。

そして響いてくれ。

「あの時の事覚えている?」「もちろんだよ」親友とのそんな会話で、点と点だったエピソードは繋がっていき、思い出という名の星座になる。

 

青春時代とは、壮大なプラネタリウムなのだ。