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何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

ドラマ「みんな!エスパーだよ!」がすごかったよ。

前々から気になっていたドラマ「みんなエスパーだよ!」を最近見始めた、たった今最終話を見終えたばかり。

少し開けた部屋の窓から入ってくる夕方の風が「物語が終わった」という衝撃でポッカリと空いた心の空洞をすり抜けていく気がする。
物語の世界をまだ少しでも味わっていたいからドラマ主題歌である高橋優の「(Where's)THE SILENT MAJORITY?」を選びウォークマンで聴いた。
シャッフルモードになっていたウォークマンは、曲が終わると別な曲を流し始めた。曲を止め、ドラマ主題歌である石崎ひゅーいの「夜間飛行」を選び再生する。

園子温監督が作り上げた深夜ドラマ「みんなエスパーだよ!」の世界観の中をまだ飛行していたいのだ。

高橋優、石崎ひゅーいの主題歌は二曲とも最高だった。主題歌が流れる時の映像も毎回毎回カッコよかった。学校の教室に登場人物が座っている感じや、物語の鍵となる喫茶店「シーホース」内で主人公たちが佇んでるあの感じがすごく好きだ。

染谷将太演じる冴えない高校生エスパー「嘉郎」が 最高だった。青春時代特有のモヤモヤとした葛藤に苦悩し振り回されてる感じが良い。夏帆演じる平野美由紀のキャラクターが特に良かった、幼なじみのヤンキーっぽいギャルって最高じゃないか。あとはマキタスポーツ演じる「テルさん」がナイスキャラ。やりすぎなくらいのキャラクターなんだけどそれが絶妙に世界観とマッチしてる。

思春期特有の下ネタギャグ、超能力という非日常的能力を手に入れたことによる苦悩の2つが絶妙にミックスされているめちゃくちゃ具合がすごい好きだ。

水道橋博士がゲスト出演していたのには驚いた。

後半に登場する、ヒロインである浅見紗英が旗を振るシーンには心揺さぶられた。

そしてやっぱり結末、最終回。
あの唐突に日常が訪れるあの感覚。
超能力という不思議なパワーで集まっていた仲間たちがそれぞれの日常に戻っていく切なさはなんともいえなかった。今までの下ネタとかセクシーなギャグから振り切ったような切なさが刺さる。

リピート再生にしたウォークマンから聴こえる石崎ひゅーいの「夜間飛行」は何周目だろう。この曲を聴いて思い出すのはやはり「みんな!エスパーだよ!」の面白さだろうな。

ドラマの世界にサヨナラを告げる、今流れてる「夜間飛行」で最後。久々にドラマの世界観に心鷲掴みにされた。

見て良かった「みんな!エスパーだよ!

「夜空を飛んで会いに行く」という歌声が聴こえ石崎ひゅーいの歌が終わった。曲を止めた、イヤホンを外した、リピート再生を解除した。

現実の世界にカムバックした。これから何をしよう、ひとまずTSUTAYAに「みんな!エスパーだよ!」のDVDを返却しに行こう。日常的風景。

多分、TSUTAYAに向かう道中聴くのは高橋優の「(Where's)SILENT MAJORITY?」だろうな。