FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

海街diary

映画「海街Diary」を見てきた。
海が見える街を舞台にした四姉妹の物語。

四季折々の風景が繊細なタッチで描かれていく、それはこたつで勉強する風景だったり、蝉の鳴き声だったり、代々作っている梅酒だったり、浴衣や花火だったり、桜並木やクラス替えだったり、食卓の食べ物だったり。「あ、今はきっと夏なんだな」「冬なんだな」と物語の季節に気付く。

Diary、日記。日記のように何気ない日常が綴られていく。しかし何気ないようだけどもささやかな感動や葛藤や悩みや幸せがあふれている。海街Diaryという映画は日常と、日常の中で揺れ動くそれらの感情をも描いていく。

広瀬すずさんが可愛いかった、可愛いというか純粋さがまぶしかった。朝のホームで、長澤まさみさん演じる「よっちゃん」に学校で気になる男の子がいるかどうか聞かれるシーンが良かったな。

好きなシーンはいくつもある、シーンというかやっぱり街の風景がどれも良い。海沿いの風景が好きなのでああいう海が見える街に憧れる。

そして印象的なのはやっぱり食卓であり食事であり食べ物。食事シーンがすごく良かった。四姉妹の家の食事シーンだけでなく、海猫食堂でのサッカーチームの食事シーンとか。

海猫食堂の常連客を演じるリリー・フランキーさんがカッコ良かった、あんな雰囲気の大人になりたいものだ。

四季があって死期がある。穏やかな日常に突如として現れる「死」もこの映画には描かれている。三姉妹が広瀬すず演じる「浅野すず」と出会うキッカケとなるのも父の葬儀であり、作品終盤でもある登場人物の死が描かれる。

死を乗り越え、残された人々は生きていく。巡る四季の中で、昔からあるこの街の中で、遥か昔からあるであろう大らかな海が見える街で。

姉妹の絆や、人と人との繋がりを感じさせる映画だと思う。

すごく好きな作品です。