FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

「完全版 BiS キャノンボール2014」を観た。

まるで不意打ちのように、店内に流れたスピッツの「遥か」が心に刺さった9月12日だった。日付は変わってしまったけれどブログを更新。
どこか夏の終わりを感じさせるスピッツの「遥か」を聴いたら、まるで草野マサムネさんから直々に「夏は終わったんだよ」と告げられたかのような気持ちになった。

そんなタイミングで夏の暑さが伝わってくるようなある作品を観てしまったのだから、秋の訪れに抗っているのだろう。大ボリューム、衝撃と本音とドキドキが詰まった傑作「完全版 BiSキャノンボール2014」を観た。
横浜アリーナで解散ライブを敢行したアイドル「BiS」の密着ドキュメント、だが本作は一筋縄ではいかないドキュメントとなっている。
妙な話かもしれないが俺はある種「BiSキャノンボール」がキッカケでBiSに興味を持ち始めた。
それ以前は「BiS」というアイドルの名前は知っていたが、ぼんやりと「過激なパフォーマンスなどをする異色なアイドル」というイメージを持っていた。

雑誌の付録である「週プレ版BiSキャノンボール」に衝撃を受け「劇場版BiSキャノンボール」を映画館で見ることが出来ずに悔やんでいたら「劇場版BiSキャノンボール」にカットシーンなどを加えて構成した「完全版BiSキャノンボール2014」が発売された。

こんなにも心を撃ち抜くキャノンボールは、他のジャンルだと中村一義の名曲「キャノンボール」以外にちょっと思いつかない。

パッケージにある「アイドルvsAV監督」というセンセーショナルなキャッチコピーが物語るようにこの作品はありふれたドキュメントではない。
「うわ、そんなキャッチコピーつけてどうせそういうDVDなんだろ?」とニヤついている連中の色眼鏡を粉砕するくらいの衝撃に満ちた「解散ドキュメント」だ。

窓から見える夜景や朝の空、車窓から見える景色、納豆をかき混ぜるテンテンコ、赤裸々に照れるコショージメグミ、そして思わず傘を落としてしまうファーストサマーウイカ、ビーバップみのるの力強い「当然だよ」という言葉、嵐山みちるのラストシーンの切なさなどなど、Discに収められた映像全てがリアルで新鮮で衝撃に満ち溢れ、そして「アイドル」の素顔や本音が散りばめられた唯一無二の映像作品だと思う。