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FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

「フリースタイルダンジョン」にGOMESSが出た夜

日本語ラップ、ヒップホップ、MCバトル。
こんな単語を聞いた時、そのようなカルチャーに興味が無い一般の人はどんなイメージを想像するか。
おおよそマイクを持って「YoYo」「チェケラ」などと言うイメージだと思う、もはや化石と化してしまいそうなそんなジェスチャー、そろそろ潮時にしようぜ。

最近は火曜日が近づいてくると「フリースタイルダンジョン楽しみだ」と思う自分がいる。
あるテレビ番組に毎週毎週こんなにも夢中になったり楽しみになったりするのなんて本当何十年ぶりだろうか。

厳密に言えば俺が住んでいる地域では放送されていないので翌日YouTubeに公式アップされるのを楽しみにしているわけだが。火曜日の深夜なんて「ポンコツ×さまぁ〜ず」くらいしか面白い番組をやっていないのだ。
あれが終わればもうテレビショッピングばかり。
娯楽を求める若者たちに突きつけられるテレビ消灯時間宣言。

最近楽しみにしている番組「フリースタイルダンジョン」第一回目から現在まで欠かさずチェックしている。

フリースタイルダンジョンという番組を簡単に説明すると、MCバトルの勝ち抜き戦である。
挑戦者が通称「モンスター」と呼ばれる5人のラッパーとMCバトルをする。
いたってシンプルな構成である。
夜な夜なYouTube戦極MCバトルや高校生ラップ選手権の動画を見漁っていた俺としてはまさに「こんな番組待っていたんだ!」と歓喜の一言である。

まさに言葉の格闘技とも言うべきMCバトル。
ただの罵倒や悪口だけでなく巧みなワードセンスも重要だ。「フリースタイルダンジョン」出演者でいえばやはりR-指定(最近はバラエティ番組にも出演したので比較的知名度はあるのではないだろうか)それからT-PABLOW(高校生ラップ選手権時代は正直好きじゃなかったが、フリースタイルダンジョンがキッカケで好きになった。回を増す毎にスキルが上達していく感覚もはやこの番組はT-PABLOWの成長譚なのだろうか?)が特にセンスが良くて大好き。
挑戦者なら一番はTkda黒ぶちだ、あの華麗なるスピード感と流暢さ、凄まじい。

「フリースタイルダンジョン」この番組のオーガナイザーがZEEBRAで、ラスボスが般若。
この言葉、日本語ラップやMCバトルに明るくない人にとっては意味不明だろうが、日本語ラップ好きMCバトル好きにとっては「本当かよ!?」と思わず言いたくなるだろう。
実際俺も般若がラスボス!?とかなり驚いた。
般若の存在を知ったのは何気なく買った『ロッキング・オン・ジャパン』だった。読んで「何故ロックバンドが多く載っているこの雑誌にラッパーが?」と思った記憶がある。
しかしたった2ページではあるが只者ではならない存在感を放つ写真と記事はインパクト大だった。
東スポアンダーグラウンド版」「黄色いエミネム」などの言葉は忘れがたい。
気になって後々、般若のアルバム「おはよう日本」と「根こそぎ」を聴いた。
衝撃的だった。

フリースタイルダンジョンでの般若と焚巻によるバトルは伝説の一戦だった。
般若が登場した瞬間のあの存在感、漫画でめちゃめちゃ強い強敵が出現した雰囲気や感覚を三次元で完全再現された気がした。

DOTAMAが挑戦者として出場した時も衝撃的だった。
MCバトルの動画を見漁っていたばかりの頃に「すごい」と衝撃を受けたのがDOTAMAのラップだった。
まさかフリースタイルダンジョンに挑戦するとは思わなかった。
謙虚な姿勢とは裏腹にバトルになれば本能むき出しの言葉の連打、対ACE戦でDOTAMAが放った「まるで反町隆史やばし言いたい事言えないこんな世の中じゃつまり俺のラップ猛毒なんです」このパンチラインは本当に見事。

毎回毎回どんな挑戦者が出てくるのかも見所の一つであるこの番組。

その番組の第19回目の放送に、出場したのがGOMESSだった。

GOMESSがフリースタイルダンジョンに出場したのだ。
大好きなラッパーの一人であるGOMESSが出場する事は嬉しかった。
正直に言う、でもGOMESSがフリースタイルダンジョンの舞台でバトルをすることには不安もあった。
かつては高校生ラップ選手権のバトルにおいて圧倒的な存在感を見せつけた
GOMESSだったが、その後はあまりMCバトルの舞台からは遠ざかっているようなイメージがあったからだ。

GOMESSの紹介VTR内でラップにハマるキッカケはRHYMESTERだと言っていた。
俺もそうだった、RHYMESTERで始まった。
RHYMESTERのベスト盤を聴いた高校生の頃からずっと日本語ラップが大好きだった。今でもRHYMESTERの「B-BOYイズム」を聴くと高校生の頃に聴きながら見ていた人影もまばらな朝方の駅前の光景が目に浮かぶ。

GOMESSとサイプレス上野の戦いが始まった。

正直、泣きそうになってしまった。

GOMESSはGOMESSなりの戦い方でフリースタイルダンジョンに挑んでいた。戦いのフィールドに舞い戻ったGOMESSの目はまだ死んでいなかった、鋭かった。
放つ言葉のしなやかさキレは健在だった。
「今日はありがとう 初めましてから」というGOMESSの言葉で戦いの幕は閉じた。

まるで映画でも見たかのような気分になった。
ますますGOMESSというラッパーに魅了された。気がつけばGOMESSのアルバム「あい」を繰り返し聴いているここ最近だ。

フリースタイルダンジョンはきっと視聴者に極上のエンターテインメントと新しい価値観を見せてくれるし魅せてくれる。

今日はありがとう 読んでくれたなら。