FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

「爆笑問題の検索ちゃん 芸人ちゃんネタ祭り 実力派芸人大集合スペシャル」の感想

トレンディエンジェル 漫才
ネタ番組のトップバッターとしては一番ふさわしいんじゃないかと思わせる勢いなトレンディエンジェル。寝る前に絵本を読んでもらうというオールドスクールな漫才ネタだが童話の「美女と野獣」をチョイスするなどの部分が新しい。「赤ずきんちゃん」のくだりになり斉藤さんの「オオカミのいる森に女の子を一人で放つこいつ狂ってる」って一言が面白かった。

オードリー 漫才
春日の「みなさん、最近の春日何か良いですよね?」からスタートしたオードリーの漫才はいつもよりもダイナミックな擬音祭り。はちゃめちゃな感じは榎本俊二の漫画『えの素』のスピード感を彷彿とさせた。漫才の途中ハリウッドザコシショウの「ハンマカンマ」もサンプリングしたり、ニュースサイトを賑わせたオードリー二人による「イス破壊事件」を自身の漫才の中に落とし込んだりと遊び心満載。

バカリズム コント「いろは問題」
「いろはにほへと」を題材にしたどこかアカデミックな雰囲気が漂うコント。
バカリズムとは「大喜利猿」としてコンビを組んでいるラーメンズ小林賢太郎に触発されたんじゃないだろうか?もしかして。
文字の組み合わせと味わい深いイラストが生み出す面白さ。バカリズムが新たないろは文を発表していく中で徐々に文のクオリティが上がっていく構成が絶妙だった。

NON STYLE 漫才
刑事ドラマを題材にしているがベタベタ雰囲気は忘却の彼方へかなぐり捨てたかのようなノンスタ新境地。
刑事ドラマのカッコいいシーンをやりたい井上に対し「取り調べをマジックミラー越しに見るシーン」などいちいち地味なシーンをチョイスする石田の掛け合いが面白かった。

東京03 コント「同期会」
4月。多くの新社会人が新生活を始めたタイミングでこのシチュエーションのコントをする東京03が本当に最高だ。
「違うんだよ」という何気無い言葉が生み出す巧みな笑い。不用意なギャグは削ぎ落とし、心理描写と感情の機微で「笑い」を組み立てていく技巧派コント師の手腕が唸った瞬間だった。

ヒロシ 東MAX 土田
スペシャルユニットコント
ヒロシの「生活感のない部屋に憧れて〜」というぼやきネタを久しぶりに聞いた。

アンジャッシュ コント「借金取り」
スマートさとバカバカしさが絶妙にミックスされたすれ違いコント。他局で放送していた映画「エイプリルフールズ」が時間をかけてやりたがっていた「笑い」ってつまりこういうすれ違いや掛け合いが生む「笑い」だったんじゃないだろうか、映画本編は見たことないので詳しくはわからないけれど。ちなみに映画本編は見たことないが、この作品についての宇多丸さんの映画批評はチェックしました。

ナイツ 漫才
塙さんがモノマネをして土屋さんが「じゃあお前誰なんだよ」って言うくだりは何回見ても面白い。

友近 コント
「THE HOLIDAY KITCHEN」
自由奔放。
曲がジッタリンジンの「プレゼント」だった。

中川家 漫才
何気無い会話すらもこの二人なら面白くなる。
そういえば先日「漫才サミット」に行き中川家の漫才を始めて見たのだけれどやはり貫禄が違ったしケタ違いに面白かった。

やはり斬られたショーンK。
よくよく漫才を見れば田中さんの方が喋りまくるスタイルなんだよな。
「保育園落ちた日本死ね」問題すらも「笑い」の刀で一刀両断する剣豪爆笑問題の巧みさ。ブラックでシニカル。
田中さんの「どんだけテレビっ子が集まってんだよ」のツッコミを聞いて「てれびのスキマ」さんの著書のタイトル『1989年のテレビっ子』が頭に浮かんだ。