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FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

「ゆとりですがなにか」第1話を見た感想

宮藤官九郎作品、クドカンドラマが無ければ俺は「脚本家」という仕事を知らなかったかもしれない。

中学生の頃、深夜に放送していた「木更津キャッツアイ」をビデオに録画して何度も見たし「池袋ウエストゲートパーク」のシナリオ本をボロボロになるまで読み込んだ。「タイガー&ドラゴン」では落語と現代ドラマの絶妙なタッグが織りなす面白さに熱狂した。
中学生という多感な時期にクドカン作品にどハマりしたわけだから、宮藤官九郎が紡ぐセリフやセンスは間違いなく自分の中で血肉になっている気がする。

4月17日、宮藤官九郎脚本の新たなドラマ「ゆとりですがなにか」が始まった。TBSではなく日テレが放つクドカンドラマ。
荒川良々阿部サダヲ猫背椿松尾スズキ塚本高史酒井若菜などいわゆる「クドカンドラマでおなじみの!」というような俳優女優は出演しないが少路勇介手塚とおるの絶妙な配置にニヤリとしてしまう。少路勇介さんああいう役似合うよなぁ。
主役の3人である岡田将生松坂桃李柳楽優弥クドカンドラマっぽいキャストでは無い。
「これぞクドカン」なキャストは配置せずにデオドラントされたかと思いきや、キャストが放つそのセリフにはクドカン作品の香りが強烈にある。
それがまた良かった。
クドカンドラマはセリフの言い回しや、会話のやり取りが絶妙だから。

「家帰ってちゃちゃっとAVか」なんてセリフを冒頭から言ってのけたり。
こういうセリフは同じく新しい日曜ドラマである松潤出演作品や芦田愛菜出演作品には無い。
何やらコワモテの風貌の呼び込み役を演じる柳楽優弥が「おっぱい」という言葉を連発したりするのも面白い。
「AV」や「おっぱい」というワードをセリフに入れてもジメッとした陰湿な下ネタにならずカラッとした面白さが出るのもクドカンならではな気がする。
深夜の男子のバカ話的な雰囲気。
「男子ってバカだよねー」と女子から笑われてしまうようなあのノリ。

第1話の劇中で、松坂桃李演じる山路が「中3から週休2日になって」というセリフを言っていた。
そういえば俺はゆとり世代なのだろうか。
週休2日はたしか小学校5年生くらいだった気がする。
つまりそれまでは土曜日も学校あった。土曜日は午前中だけで学校終わる、懐かしい。
わりと図工とか学活とかの科目が多かった気がする。
Wikipediaによると多分俺の世代も広義によればゆとり世代に含まれるみたいだ。
ゆとり世代っておそらく宮藤官九郎のドラマや映画にガツンと影響を受けた人が多い世代だと思う。
そんな世代をテーマにしたドラマの脚本を宮藤官九郎自身が書くのって、なんだかすごいな。

「ゆとりですがなにか」第1話をリアルタイムで見たのだけれど、とにかく面白かった。
タイトルバックがカッコ良かったなー。主題歌を歌うロックバンド「感覚ピエロ」は名前だけしか知らなかったんだけれどこのドラマがキッカケで好きになるかもしれない。
「感覚ピエロ」って名前とイメージからワンオクやSiMっぽい音楽かと思い込んでいた、勝手に。
ぱるるの愛称でお馴染みの島崎遥香が演じる「坂間ゆとり」も可愛かったが、吉岡里帆演じる「佐倉悦子」が可愛かった。どストライクだ、あのルックス。
居酒屋で飲み会が盛り上がってる時に佐倉がちょっと眠くなってる描写リアルだったなー。
ああいう場面ある気がする。
リーマンショックいきなり氷河期なんなんすか」とか放つセリフ一発一発が面白いしやっぱり好きだなークドカンドラマ。
「土曜日塾行って」みたいなセリフがあったけど、そういえば俺も塾行ってたなぁ、中学生の頃、少しの間だけ。
塾、正直苦手だった。
塾独特の雰囲気があってそれに馴染めなかった。
知らない中学生ばかりだったし、塾のクラス。
その頃はジャケ買いした「自決少女隊」の曲を聴いていたから何故かその曲を思い出す。
ポルノグラフィティのベストアルバムや、東京事変の1stアルバムを聴いていたな。
塾が終わって公園で音楽聴くのは好きだった、あの頃はまだCDプレーヤーで聴いていたっけ。

太賀が演じる「山岸」の役がインパクトあった。ゆとり世代の悪い部分を際立たせたかのようなあの役、すごい。
説教中にフェイスブック更新って。
Facebook、LINE、Twitterといった現代的ツールをさらりと出すセンスもいい。

岡田将生演じる坂間が、山路と一緒にぼったくりバーのようなお店に入ってしまったシーンで、安藤サクラ演じる宮下茜に坂間が電話してお会計してもらうんだけど「え!?何故宮下茜が!?」って思ったらその後坂間との関係性がわかるシーンも良かった。やはりクドカンドラマは物語の構造も面白い。

「ゆとりですがなにか」久々にハマったテレビドラマである。
いい意味でクドカンっぽくない世界観、ゆとり世代でありクドカン作品世代の心には特にビシビシ響いてくる。