FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

アルコ&ピースのANNが全然全部無くなってチリヂリになったってもう迷わない1から喋り始めるさむしろTBSからラジオを始めてみようか「アルコ&ピース D.C.GARAGE」の初回放送を聴いた。

あの頃俺は「アルコ&ピースのオールナイトニッポンゼロ」「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」の過去放送を聴く事が生きがいだった。

アルコ&ピースというコンビは「レッドカーペット」や「レッドシアター」などのネタ番組で何度か見た事があった。
バイトの面接を行う若者と店長の立場が入れ替わる「逆面接」などコントの設定が面白くて好きだった。
テレビで見た事があるのはネタのみ、つまりコントの世界のアルコ&ピースしか知らなかった。
だが「アルコ&ピースのオールナイトニッポンゼロ」を聴いて驚愕する、コント以上に二人のラジオは面白かった。

ナインティナインのオールナイトニッ本」の付録CDを聴いて深夜ラジオの面白さに打ちのめされた俺は、気になった深夜ラジオの過去放送を聴き漁りまくった。
そこで出会ったのが「アルコ&ピースのオールナイトニッポンゼロ」「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」なのである。

エリッククラプトンとローリングストーンズという大御所の海外ミュージシャンが来日中という事にちなみ、アルコ&ピースの二人がクラプトン派、ストーンズ派に分かれて対決するという回があった。両ミュージシャンに強い思い入れが無い二人だったので煮えきらない空気だったが、「クラプトン派」「ストーンズ派」のそれぞれのメールを読んでいき、負けた方は自分のミニ四駆のパーツを一つずつ没収されるというルールが追加されたことにより、ミニ四駆にハマりだしていたアルコ&ピースの二人は一気にヒートアップする、ミニ四駆のパーツをかけた勝負に一喜一憂する二人、とにかくこの放送がめちゃめちゃ面白くてこの回をキッカケに一気にアルコ&ピースのラジオにのめり込んだ。

それまでの印象はコントのキャラクターを演じる「アルコ&ピース」だったのだが、ラジオを聴いているとコントのキャラクターではなくコント師「アルコ&ピース」としての「平子」と「酒井」の人間味がわかってきてそれもまた面白かった。平子のフラッシュモブについてのエピソードトークはめちゃめちゃ面白かったし、平子に対して冷静にツッコミを入れる酒井も面白かった。

2014年のとある放送日が「世界海賊口調日」という事で「退屈な日常から抜け出したい奴らが自由を求めて番組という名の船に乗り、放送という名の大海原を電波に揺られて旅をする」と海賊とラジオも一緒だと吠える平子、オープニングから神回の予感が漂うこの回は「全国にいるすごいラジオDJ」をリスナーから募集。インパクトのあるラジオDJの紹介が相次ぎ震え上がる二人のテンションに笑いを堪えきれなかった。

クリスマスが近づいてきている12月、スペシャルウィークも終わり、今回はゆるやかなラジオにしようと「最高のクリスマスプレゼント」と題してラジオを始めようとする平子、だが一筋縄ではいかないのがアルコ&ピースのラジオなのである。

平子の息子「イチルくん」がスタジオにいない!と気付いた酒井は「いつもスタジオに連れてきてるみたいになるから」と言う平子の言葉に耳を貸さずどんどん間違った推理を進めていき「イチルくんが家にひとりぼっちじゃないか!」と叫ぶ、流れるBGM「あ!ホームアローンだ!何だ今日ホームアローンやんのか!?」と平子が言う、またも神回の予感である。映画「ホームアローン」にちなみ「ひとりぼっちで家にいるイチル君に空き巣に入られないためのアイディア」をリスナーから募集、映画「ホームアローン」にちなんだアドバイスもあるがとんでもない発想のアドバイスもあり、とにかくこの放送も笑いを堪えきれなかった。「BOSEのスピーカーでRIZEの曲を流して聴いてる」というネタが一番面白かった。

ホームアローンRIZEミニ四駆と出てくるワードが絶妙にツボをついてくるのもアルコ&ピースのラジオの魅力の一つだと思う。

ラジオという密室で二人の声だけで作り上げられていくラジオはリスナーの想像力を駆り立てる。
アルコ&ピースのラジオももちろんそう、海賊、ホームアローンなどのテーマにちなんだメールにより「ラジオコント」は白熱していく。
「劇場型ラジオ」とも評されるこの世界観が魅力的である。

劇場型、或いは「アルコ&ピースのオールナイトニッポンゼロ」から「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」へ昇格しその後まさかの「アルコ&ピースのオールナイトニッポンゼロ」へ戻るという激動型のラジオだったこの番組、永遠に続くかと思ったこのラジオも最終回を迎えた。
ラジオが終わる事を知った瞬間、思わず俺は「嘘だろ」と呟いてしまった。しかし嘘では無かった。
アルコ&ピースのオールナイトニッポンゼロは終わった。

2016年秋、最終回から時は経ち、TBSラジオにてアルコ&ピースのラジオが始まる事を知った瞬間に、俺は思わず「嘘だろ」と呟いてしまった。しかし嘘では無かった。

「アルコ&ピース D.C.GARAGE」が始まったのだ。ワクワクしながら初回放送を聴いた。
2012年の「THE MANZAI」で披露した代表ネタ「忍者」を彷彿とさせるようなオープニングでのやり取りにニヤニヤしてしつつ、番組の最後までアルコ&ピースのラジオが始まった嬉しさを噛みしめながら聴いていた。番組名にある「D.C.GARAGE」の「D.C」についての説明のヤバさは相変わらず面白いし、コーナーについての説明の時にRADWIMPSの「前前前世」が流れてきた時はめちゃめちゃ笑ってしまった。大好きな曲なのだけれど。