FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

2017年のANNR~なぜエル・カブキは太田光は生きていますと言わなかったのか~

ニュースを見る限り、ここ最近の世間では村上春樹小沢健二で話題で持ちきりだったように感じた。

村上春樹が新作小説を小沢健二が新曲を発表したのだ。

村上春樹の小説は高校生の頃に読んだことがある。『回転木馬のデッド・ヒート』『アフターダーク』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の3作品を読んだ。もちろん、面白くなかったわけではないのだが、そこまでのめり込んだり没頭はしなかった。

村上春樹作品に傾倒していく事は無くて現在もこの3冊以外は読んでいない。

村上春樹の新作は『騎士団長殺し』というらしい。血の滴るような直球タイトルだ。

そういえば昔「マジック・ザ・ギャザリング」のカードゲームで遊んでいたら「殺し」というカードを見つけて「いや直球すぎるだろ名前」と思った事があった。

みんなが村上春樹作品に熱狂する中で俺が最近読んだ本は『騎士団長殺し』よりももっと過激でストレートなタイトル。

著者は樋口毅宏

読んでいたら作品中に「小沢健二」という単語が登場したので驚いた、タイムリー。

小沢健二樋口毅宏の小説を読んでいなければ、俺の中では「スチャダラパーとコラボした人」止まりのイメージでオザケンの曲を聴いていなかったと思う、間違いなく。

 

さて長々と書いてしまったが、自分の中で今1番熱い話題といえば村上春樹でも小沢健二でもなく「エル・カブキのオールナイトニッポンR」である。

何も知らない人からは「誰がわかるんだよ!」と言われそうだが、その「誰がわかるんだよ!」こそマニアックに芸能ネタや時事ネタを笑いで切り込んでいくエル・カブキのエル上田が漫才でよく使う名ツッコミである。

「毎回俺たちのターゲットどこなんだよ!」

というようなエル上田のツッコミが冴え渡る漫才はとにかく絶妙で着眼点が鋭い。

ルパン三世の実写化」についての漫才でボケ役のデロリアン林が「綾野剛」をプロインタビュアー「吉田豪」と言い間違えるネタにはめちゃくちゃ笑った。

そんなエル・カブキの「オールナイトニッポンR」が2月末についにオンエアされた。

開始早々リスナーを「乗組員」と呼ぶデロリアン林に「それキムタクがラジオのリスナー呼ぶ時にしか使わない言い方だから」と間髪入れずにツッコむエル上田。

そしてオープニングトークならぬオープニング漫才がスタート。

赤坂泰彦」「M-1グランプリ2001」を主軸にした漫才は「ノーマークから勝ち上がったダークホース」「ネタをシャウトする漫才界のロックンローラー」などと2001年M-1ファイナリストのキャッチフレーズまで飛び出しニヤニヤしながら笑ってしまった。

漫才は終了しその後のトークで「1番最初にやろうとしたツカミがある」と話し本当は「太田光は生きてます」と言いたかったと打ち明ける。

爆笑問題太田光が「ビートたけしオールナイトニッポン」にビートたけしの代理で出演した際に言った「ビートたけしは死にました」のパロディであろう。

かねてより「爆笑問題好き」を公言していたエル・カブキの二人、このエピソードが爆笑問題へのリスペクトを如実に物語っている気がする。

お笑い界への不平不満や本音をぶちまけていくエル上田の淀みない喋りがとにかく面白かった。

「息もできない!」「消しゴムあんのか頭に」という「もしかして結構映画好き?」と思わせるデロリアン林のツッコミも良かった。

そんな「デロリアン林」によるコーナー「デロリアン林プレゼンツ エル上田を泣かそう」このコーナーは、エル上田にネタのダメ出しや説教をされ泣かされているデロリアン林が、リスナーからエル上田を泣かせるような言葉を募集しエル上田を打ち負かそうとするというもの。

これがまためちゃくちゃ面白かった。

過去の宣材写真の目付きの悪さを指摘されたエル上田は、「90年代80年代のみんなが目付き悪いギラギラしたお笑いの世界に憧れて入った」「ああいう時代に戻したい」と語っていた。

 

そして番組後半では、エル上田が昔よしもとに所属していた一年目の頃にあった「ダイノジ」の「大谷ノブ彦」とのエピソードを話していた。

 

エル上田「ネタがね、受けなかったんだよそのー舞台で。俺も態度悪く地面蹴って、もうウケてたのになんで落とされんだっていう態度でバーって帰っていった、そのあとに俺はもう、すぐ帰っちゃったんだけど、大谷さんが舞台上で、さっきのコたちウケてたじゃないか何で合格じゃないんだって言ってくれたんだって」

 

尖り具合も青臭さも含め、全部がグッとくるエピソードだ。

 

ラジオで語られるこういう芸人のエピソードや本音トークは心の芯まで刺さる。