23日、24日。
6月23日
夜勤明け。
職場の先輩と一緒にお昼ご飯を食べに行った。
「テキサスカウボーイ」にてハンバーガーを食べた。美味い。店内の内装もオシャレでアメリカンなカフェといった雰囲気。また行きたいお店だ。
帰宅。
Twitterで、近所の映画館にて映画「5つ数えれば君の夢」の先行上映とトークショーがある事を知る。『観ずに死ねるか傑作青春シネマ邦画編』を読んで気になっていた作品だ。「これは見に行こう」とワクワクしていたのだが、ベットでのんびりしている内に眠ってしまい、見に行けなかった。残念。
夜、TSUTAYAで借りてきたアルコ&ピースのDVD「博愛」を見る。ネタ中の端々に登場する「好きなお笑い芸人いたらRT」とかの現代っぽい言葉のチョイスが好き。「忍者」がテーマの漫才はやっぱり面白かった。
6月24日
朝、スピッツの「愛のことば」がドラマ主題歌になる事をTwitterで知る。
「聴いたことあるっけ?いやあるんだよな、確か」とどんな曲か気になったのでウォークマンで聴いた。
「前に聴いて好きになった曲じゃないか!これか!」と思った。そのまま「トンガリ
´95」「あじさい通り」「ロビンソン」を聴く。そしてシャワーを浴びに行った。
スピッツの曲は朝の空気に似合う。
午前中は用事があったので出かけた。午後からは家で映画のDVDを見た。
園子温の「紀子の食卓」だ。前々から気になっていた作品である。
やっぱり園子温の作品は圧倒される。作品が持つ迫力、物語の厚みが違う。「紀子の食卓」に登場するノートの様な力強い筆圧で、心と脳に物語が刻まれていく感覚がする。「レンタル家族」と「本当の家族」の狭間に消えた、虚構なのか現実なのかわからなくなった娘の実態を掴むかの如く、真相を追い求める徹三の姿が印象的だった。
印象的と言えば、ラストシーン近くの早朝の町。
吉高由里子演じるユカ。朝の静けさとマッチする美しさが印象的だった。それぞれのキャラクターのモノローグも詩的な響きで、心に突き刺さってくるものが多い。
言葉が突き刺さって穴だらけになった心をなでるように、切なさが突き抜けていく感覚がした。いや、切なさとも形容し難い複雑な気持ちだ。
最後に零れる紀子の涙と目は、特に印象的だった。
何者でもない少女が、何者かわからない他者と出会い、疑似的な家族を演じていく。
何者かでいる事、何者でもなくなる事。
築き上げてきた虚構が崩れそうになる瞬間の徹三と紀子の叫びが心のどこで反響している気がする。