数ミリの闇
昨日はテレビで「となりのトトロ」を放送していたらしく、Twitterでもその話題をよく見かけた。昨日は用事ででかけていたので見ていないが、物心ついた頃から何度も見ている作品だ。それはいつの日かの「金曜ロードショー」だったり、遊びに行った先の友達の家で見たり。「となりのトトロ」は何度見ても飽きない気がする。だからこそ子どもの頃に何度も見ていたんだろうな。
「となりのトトロ」という作品が持つ、ファンタジーな要素とノスタルジーな要素の狭間に数ミリの闇を感じる。それは巷で囁かれている有名な「都市伝説」が理由というのも少なからずあるけども。
でもそれとはまた違って、自分が思ったのは数ミリの闇。数ミリの恐怖。例えばそれは、子どもの頃に遊んだ帰り道、暗くなった時に見えた巨大な木が何だか「オバケ」みたいに見えて怖くなるあの感覚だ。
子どもだけが持つ「怖い」のアンテナに引っかかるような、日常に潜む「怖い」のエキスが、トトロの物語にはちりばめられてあるんじゃないかなと考える。
ラピュタやナウシカ以上の「大冒険感」は無いし、物語が持つマップも広大では無い。
「トトロ」の範囲は自分の町、家、周りにある自然。冒険と言っても庭や町を歩くだけ。しかしその等身大の冒険に秘められたワクワク感は、子どもならではの物なんだろう。
俺も子どもの頃は「冒険」に憧れた。勝手に考えた、架空の宝の地図を頼りに住み慣れた町を友達と歩いたりもした。
「子ども時代」のワクワクやドキドキを呼び覚ます要素が「トトロ」の魅力の1つなの
かもしれない。
小学生の頃に、その日の最後の授業が終わると、先生がラジカセで、トトロの「さんぽ」という曲を流してくれた。「さんぽ」の曲が終わるまでに、ランドセルに教科書などを入れ帰り支度をして着席する、そんなちょっとしたゲームがあったのだ。
「となりのトトロ」というと、そういうノスタルジーな雰囲気になってしまう。
ちなみに熱烈なジブリファンではないが、やはり一番好きな作品は「耳をすませば」だ。「コクリコ坂から」も好きだ、公開当時どしゃぶりの雨が降る中、一人で近所の映画館へ見に行った記憶がある。
今日は仕事を終えて夕方に帰宅した。
何かCDを借りようと思ってTSUTAYAへ向かった。
けれど悩んだ挙句にCDではなくて映画のDVDを借りて帰った。 ちなみに映画はトトロではないです。
まぁ、何が言いたいのか、つまりは青い中くらいの大きさのあのトトロが1番可愛いって話。