未成年だったあの頃。
「懐かしくて頭おかしくなりそうなんだよ!」
アニメ映画の垣根を越えて傑作と誉れ高い「映画クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」のクライマックスで、懐かしい光景や体験を散々目の当たりにした野原ひろしが叫ぶセリフだ。
子どもの頃にこの映画を見た時、このセリフは特に気にならなかったけれど、大人になってから見ると野原ひろしのこのセリフはガツンと響く。
それは「懐かしい」が持つあの何ともいえない感情を知っているからである。
眠れない夜中にYouTubeで昔見てたアニメの主題歌を聴いたり、久々に再会した友達と学校時代の思い出やエピソードを語り明かしたり。
音楽や映像は鮮明だ。
当時の気持ちを呼び起こす。
音楽だけでなくバラエティ番組も同じだ。
「学校へ行こう」というバラエティ番組が2015年の11月2日の夜に特番として復活した。
仕事から帰宅して何気無く見ていたら、懐かしさのあまり目が少し潤んでしまった。
小学生の頃、リアルタイムでほぼ毎週見ていた、BE RAPハイスクールすごい楽しみにしていた「うわー今週はBE RAPハイスクール無かったよー」なんて結構ヘコんだから当時はテレビ番組に本気でのめり込んでいたんだろうな。
マサーシー、だぜ、まだ覚えてたもん。OKベイビー誰かは忘れてしまったけれどあの頃学校で誰かが絶対にマネしていた気がする。
当時、名門校の生徒の部屋に潜入する企画があって、その時にイノッチが『寄生獣』のコミックスを発見するシーンを見た記憶がある。
「懐かしいな」と「面白いな」が入り混じって不思議な気分になった。「未成年の主張」の当時の映像とかコギャルの感じとかなんか漂う1999年あるいは2000年感あった気がする、やっぱり。
未成年の主張、正直大人になった今だとちょっと照れくさくて青くさくて直視出来なかったな。
屋上というシチュエーションがいい。
ドラマでも映画でも青春物語は屋上がよく登場する。だから屋上への憧れがある。
高校生の頃の話だ。
学校祭の準備をしていた時、何かの道具を取りに行くため倉庫となっている部屋へ行く事になった。先生から借りた鍵であけて、その先の階段を駆け上がる。
一緒に来ていた友達がふと言った「ここから屋上に行けるんじゃない?」と。
扉を開けると屋上だった。
屋上というか、校舎の屋根だった。
少しだけその光景を眺め、俺と友達は扉を閉めて荷物を持ちその場を離れた。
そんな事をふと思い出した。
今回、ブログを更新しながらウォークマンでシャッフルモードにして聴いた音楽。
「学校に行きたくない」
高橋優
「素晴らしき日常」
「親愛なるニュートン街の」
「P」
「Good Old Future」
「おとなとこどものチャララ・ララ」