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何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

「人生逆転バトル カイジ」世間の大人どもが本当のことを言わないならオレが言ってやるっ・・・・・・藤井健太郎は面白い・・・!

人気番組「水曜日のダウンタウン」などを手掛けるTBSプロデューサー、藤井健太郎さんの著書『悪意とこだわりの演出術』の中の「水曜日のダウンタウン」のスペシャルの時に流れるオープニング映像や音楽について書いた文章で、音楽を担当しているラッパーPUNPEEの「今日もテレビが面白いのはエキセントリック地獄の軍団さ」というリリックが最初は「今日もテレビが面白いのはエキセントリック藤井がいるからさ」というリリックだったがおこがましいしエキセントリックでないので直しをお願いした。というエピソードがあるのが、俺はこのPUNPEEのリリックに激しく共鳴した。

 

テレビが面白いのは藤井健太郎がいるからである。

 

12月28日の夜に放送されたバラエティ番組「人生逆転バトル カイジ」人気漫画『カイジ』の実写化バラエティという前代未聞の番組である。手掛けたのは藤井健太郎

「絶対とんでもない予感がする」と『カイジ』をちょっと読んだくらいの俺ですら心が「ざわ・・・ざわ・・・」とした。

 

鉄骨渡り、多数決カード、ペリカ双六というバラエティ番組とは思えぬ緊張感とスリルに満ちた内容、人生逆転をかけた出演者たちのバックボーンも濃厚で、とにかく衝撃的な仕上がりだった。ペリカ双六の「血」のマスのくだりは凄まじすぎて「頭おかしいでしょ」と思わず口からそんな言葉がもれてしまった、悪い意味ではなく、あまりの衝撃と面白さだったから。

実は『悪意とこだわりの演出術』の中にも「カイジ」の番組化について書いてある文章がある。「ドキュメントとエンタテインメントを結びつけた新しい形の番組ができたかもしれません」と書いてあったのだがまさにそうだった。

ただのバラエティで終わらず挑戦者たちの「その後」にも密着した「ドキュメント」のシーンもあり、それがこの番組をより立体的にしていた気がする。鉄骨渡り終了後の懇願の生々しさや多数決カードにおける心理戦の怖さ、それら全てが「ただのバラエティ番組」から逸脱した要素だった。

 

番組中に使用される音楽や映像などがやたらとカッコいいなと思ったら、Creative Drug Storが手掛けていた。ヒップホップユニット「THE OTOGIBANASHI'S」が所属するクリエイティブチームである。そりゃカッコいいわけだ。番組の音楽を手掛けたdooooやVaVaもバースを蹴ってる曲「CREATIVE ROOM」のVaVaのリリックをちょっとサンプリングするならば藤井健太郎こそがテレビ番組における「パンチラインメイカー」であり「トレンドな男」だと思う。

 

いつも面白い具合尋常じゃない。