狂犬は吠えるがめちゃイケは進む
森達也 FAKE を見た
くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン、乃木坂46、任天堂64、映画「青の炎」について。
『酒井若菜と8人の男たち』を読み終えた
先日のこと。
閑散としている夜の駅で、飲み会の待ち合わせをしていた、人通りは少ない。
向こうで「カラオケに行きましょーよー」という見知らぬ誰かの楽しげな声が反響している。
ふと、片隅に立ち並ぶ旅行パンフレットに目をやると、スイス・北欧、ヨーロッパ、イタリア、スペイン、グアム、香港、台湾、マカオ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、ハワイ、タヒチ、ニューカレドニア、パラオ、モルディブ、セイシェルモーリシャスなどの地名がずらりと並ぶ。
具体的な位置はわからないけれど、ここからは遥か遠い場所ばかりだ。人通りの少ない駅前では、地名だけでも華やかさが際立っているように思えた。
地理の授業は昔から苦手だった。
高校生の頃、地理の教科書の中に、日本以外の国の高校生の1日の様子みたいなページがあり、それを眺めながら「他の国の高校生活はこんな感じなのか」とボンヤリ思っていた記憶がある。
The Mirrazというバンドがすごく大好きなんだけれど、The Mirrazの曲で「世界一キレイなもの」という曲があってその歌詞の中に「モルディブ」って地名は出てくる。「モルディブで透明な海を」という歌詞が。
いつのまにか4月が終わって5月。
世間一般で言うゴールデンウィークはほとんど仕事だったけれど、テレビ番組「HEY!HEY!NEO!」で、ダウンタウンと銀杏BOYZの峯田和伸の共演をリアルタイムで見る事が出来ただけでもう疲れは全部吹き飛んだ。
つい先日『酒井若菜と8人の男たち』を読み終えた。
女優・酒井若菜との対談とエッセイ集。分厚いボリュームなので少しずつ読み進めていた。
中学生の頃、夜中に再放送していたドラマ「木更津キャッツアイ」にハマり、ビデオに録画し何度も見ていた。
多分「木更津キャッツアイ」を知らなければ酒井若菜さんの存在を知らなかったかもしれない。
『酒井若菜と8人の男たち』ちなみにどの人物の章から読むか悩んだけれど、板尾創路の章から読み始めた。
板尾創路、山口隆、佐藤隆太、日村勇紀、岡村隆史、水道橋博士、マギー、ユースケ・サンタマリアという順番で読んだ。
限りなく優しい一冊だ。
優しい温もりに満ちた一冊だ。
笑いあり涙あり、その一冊に込められた笑いと涙の純度の高さたるや、すごくステキだった。
サンボマスターの山口隆のあの独特な喋り方、言い回しを活字で完全再現していてすごく読んでいて楽しかったし、サンボマスターの曲を久々に聴きたくなったキッカケの一冊でもある。
どの人物の章も魅力的な面白さがあり、一番面白い章は決めあぐねるが、やはり水道橋博士の章が個人的にはグッときた。
ユースケ・サンタマリアの章も良かった、普段は軽快なノリの軽妙洒脱なおしゃべりで笑わせてくれるユースケ・サンタマリアの意外な一面や内面を知る事が出来た。
何度でも読みたくなる一冊、心地良い読みごこち、疲れて枯れた心に水が染み込んでいくように、読むと心が潤うそんな一冊だと思う。