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FamilyMartってTommy heavenlyとちょっと文字の雰囲気が似てる気がするBlog

何気ない日常、音楽や映画や小説やテレビなどの感想。

古谷実の新連載『ゲレクシス』

よく晴れた、春らしい1日だった。
iPhone5cのアラームを設定しないで寝るという休日の小さな贅沢。
起き抜けに朝ごはんを食べながらボンヤリとニュースを眺める。

漠然と「美容室で髪を染める」という予定だけは計画していた。
美容室といえば、先日イオンモールのH&Mに買い物へ行った時に美容師をしている友達とあった。連絡は取らないのだけれど、こうしてたまに偶然会ったりする事がある、不思議だ。小学校、中学校と同じクラスだったそいつとは中学の終わりくらいに急に仲良くなったというかよく喋るようになった。そいつが働いている美容室に行くのは何となく気恥ずかしかったので違う美容室に行ったのだけれど。

予約した時間まで少し余裕があったので、セブンイレブンに立ち寄り雑誌コーナーを物色していると「古谷実」という3文字が目に飛び込んできた。
ほぼ条件反射的に雑誌を立ち読みし始める。

古谷実の新連載が始まった。
新学期、新生活、新番組と様々な新しい事柄が始まるこのタイミングでまさかの新連載。それも古谷実作品である。

それこそ、中学校の頃に『稲中卓球部』のコミックスを読んで思春期にダイレクトに響くようなシニカルかつくだらない「笑い」には心底衝撃を受けた。
その後読んだ『ヒミズ』では「どうせ稲中の作者の漫画だろ」と稲中の笑いを期待してページをめくると、切り裂くようなストーリー展開に打ちのめされた
稲中がくだらないギャグの乱れ撃ち、しかしヒミズは違う、撃たない。
稲中稲中!」と笑いながら騒ぐ読者に向かって「物語」という大きな銃口をこめかみに当てられ続けるような感覚。ギャグを削ぎ落とした冷酷かつ平坦な日常を舞台にしたストーリーはとにかく心にズシンと響いた。
シガテラ』はヒミズ程の狂気や闇は含まれていないように思えたが、誰しもに起こるような日常と恐怖の表裏一体っぷりが忘れられなかった。

古谷実作品のあの独特な空気感は何なのだろうか。何気ない日常が描かれているのだけれど、何かが起こりそうなドキドキ感。

新連載『ゲレクシス』タイトルからして意味深である。
今後この物語の行方がどうなっていくのかすごく気になっている。